朝日AIフォーラム①

昨日東京に帰ってきて、最初の日は明治神宮と原宿を観光してました!タピオカミルクティー2件制覇。笑

 

さて本題なんですが、帰ってきた翌日から朝日新聞DIALOGUE AI FORUMというのをやっていて、その中でもわたしが興味を持ったのは教育、脳、量子力学の視点からAIを考えるというもの。

 

そして今日は「AI時代に求められる教育とは」を聴いてきました。登壇者は喜多恒介さん、青春基地代表石黒和己さん、One financial株式会社代表山内奏人さん(高校2年生!)。

 

要約はこんな感じ。

 

今はやりたいことがあれば、色んな人にリーチできる時代。それでも今の意思決定を回避し、リコメンデーションに頼る風潮を鑑みれば、「やりたいことがそもそもわからない」という大学生が多い。他人、社会の関心から自己内発的な動機にシフトすることができない。好きなことを追求できればいいのではないか。何かが出来上がった達成感や、自分で情報を自分なりに編集し直すことも動機になりうる。一方、AIにできないのは偏る力、もしくは自分の主観を大切にする力である。それを育むには環境や経験はもちろん、周りからのポジティブなフィードバックが必要。自己否定的な思い込みを外す認知療法的トレーニングも有効。

*豆知識

BMI Brain machine interface 

実体験に限らず、あらゆる感覚や知覚を疑似体験できる技術。進歩が進めば、脳を繋ぎ人間の知識を結集したり、知識を一瞬にして脳にインプットすることが可能になるかもしれない。

シュタイナー教育

ググってくださいー

 

議論は今の学校教育の話へ。個人が世界と密接になった今、その間の社会は抜け落ち、興味の多様化とグループの分断が進んでいる。実世界では繋がらずにインターネットやバーチャル世界に交流を持つ人も少なくない。その分、教育において、比較が難しくなり、レールからの逃げ道も無数にあることになる。そうすると学校教育の役割はどうなるか。挙がったのは友達との交流、異質な他者と出会う場、社会構造の縮図での経験。あと、上の者が下の世代に教えるというのは不可能かもしれない。というのも環境が違うがゆえに脳の構造がそもそも違うから。お互いに学び合い、社会としての教育を考える必要がある。

 

フォーラムに出席してまず思ったのは、自分の平和ボケ。日本に帰ってきて、教育を考えてなかったなと反省。大学生もみんな社会問題に対して一生懸命思考して、解決策を出そうと奮闘している。

 

わたしが考えている教育というのは枠組みを先に決めすぎないこと。教育テクノロジーを作ろうとしている上で、先にアルゴリズムを組んでしまうのではなく、それこそワトソンやニューロネットワークに入ってきてもらい、教育そのものが学習者にフィトしながらリアルタイムで進化するようにしたい。もちろん学習者にフィードバックも。

 

モチベの話だけれど、青春基地が掲げている自己肯定感の課題はわたしも持ってたもの。今the end of average(邦訳:平均思考は捨てなさい)を読んでるけれど、平均とか偏差値とかに縋って、他人のものさしに縛られてしまう。もちろんフォーラムでも話していたけど、何かに秀でていないといけない、秀でていないわたしは駄目っていうのも思い込みがある。でも日本はちょっとずつだけど色んな人生に寛容になろうとしてくれている。好きな風に勉強したって、学校やめたってとりあえず大丈夫だということ(厄介なことに生物のラボとか、課外活動とか興味のある分野によっては学校からのリソースやネットワークをほとんど受けられなくなってしまうけど)。既存の枠組みに合わなくて完全に自信を無くしかけてる生徒にもリーチアウトしたい。自分の興味や特徴をひっくるめて自分の学習の主導権を握って人生に繋がる学びにしたいなと思う。

 

明日はドワンゴ人工知能研究所の所長さんから脳のAI応用について聴いてきます。楽しみ!